WHO事務局長、「指導力の欠如」を批判 世界の結束呼び掛け

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世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルス対策をめぐる「指導力の欠如」を批判し、世界全体での結束を呼び掛けました。

CNNがロンドンから伝えたところによりますと、新型コロナの感染者は多くの国で急増中で、ウイルスの特定から半年以上が経過した今なお、世界は封じ込めに苦慮する状況が続いています。

テドロス事務局長はスイスのジュネーブで行った演説で「友人の皆さん、どうか間違えないで欲しい。いま我々が直面している最大の脅威はウイルスそのものではない」と力説し、「最大の脅威はむしろ、世界規模や国レベルでの指導力や連帯が欠けていることだ」と述べました。

テドロス氏の今回の発言は、トランプ米大統領を含む指導者への明らかなけん制と受け止められそうです。トランプ大統領は世界最悪規模となった国内の感染拡大の封じ込めに失敗する一方、WHOに対しては対抗姿勢を鮮明にしてきました。

こうした中、テドロス氏は「今回の悲劇により我々は多くの友人を亡くし、数多くの命を失うことを余儀なくされている。世界が分断された状況でパンデミック(世界的大流行)に打ち勝つことはできない」と声を震わせて訴えました。

米国では1日当たりの感染者数で過去最多を更新する日が相次ぎ、今週に入り累計感染者が300万人を突破しました。経済活動を再開する試みは早くも混乱に陥っています。

他の地域でも厳しい状況にほとんど変わりはなく、ブラジルでは先日、事態の重大さを軽視してきたボルソナロ大統領自身が新型コロナに感染しました。

インドは9日、1日当たりの感染者の伸びが過去最多を記録したと発表しており、メキシコでも感染拡大が加速しています。

オーストラリアはビクトリア州メルボルンで感染が再燃したことを受け、同州の600万人以上を対象に外出制限を導入する措置を強いられています。

 

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